春日井商工会議所女性会2月例会において、講演させていただきました。「国際ジェンダー論『日本のジェンダーギャップ指数を知っていますか?』」という題名で、特に日本が低い経済参画と政治参画について、これからどのように進むべきか、についてお話しました。日本は146か国中118位、アイスランドは15年間第1位です。アイスランドはほぼ男女差が無いということです。
日本は教育(72位)や健康(58位)は比較的高いのですが、特に低いのが、経済参画(120位)と政治参画(113位)です。経済参画では労働参加率や勤労所得額、賃金が平等ではなく女性が低い、管理職・経営者も女性の比率が低く、男女格差が大きいのです。政治も日本は衆議院で9.7%、愛知県議会では現在7%とほとんどが男性議員で、女性に関する政策は進まないのが現状です。
経済分野で女性の活躍を進める県の施策を紹介しました。『男女間の賃金差異を公表し要因を分析している企業の優良事例を発信、2月議会知事の所信表明より働き方改革推進事業費3千670万円、「あいち女性輝きカンパニー」の認知度向上の取組を実施、「あいち子育て女性再就職サポートセンター」において、キャリアカウンセラーによる相談や女性採用に積極的な企業とのマッチング等を実施』の各項目を紹介しました。さらに丁度、この日の朝刊で、「女性起業家 県が育成へ」と題し、ステーションAiを活性化し、女性起業家を育てる計画が紹介されていたので、皆様にお知らせしました。
「女性議長としての使命感」の項目の中で、議会会則明文化を進め、標準都道府県議会会議規則の改正が47都道府県に通達され、変更を促しました。第2条の「欠席の届出」に、今回 『①「育児、介護」を追加 ②「事故」の文言を、「やむを得ない事由」に改正 ③産前産後期間を追加』の改正を検討することが伝えられました。愛知県も令和3年2月議会で改正されています。
そして昨年12月28日の中日新聞に掲載された記事を紹介しました。小牧市の女性市議が現職で初めて産前産後休暇もきちんと取り、子育てをしながら議員活動を続けているという記事です。自分の孫のようにうれしいと話しました。最後に「日本のジェンダーギャップ指数を上げるには、男女の意識改革とお互いの能力を活かしあう協力体制である どちらが優秀ではなくどちらも認め合う意識が大切」と結びました。聴いてくださった会員の方からも勉強になったとご感想をいただきました。良い機会をいただいて感謝です。